美容液はなぜ30mlが多いのか【後編】|化粧品メーカーが明かす容量設計の理由

前回の記事では、「美容液はなぜ30mlが多いのか」という疑問について、主に使用期間や消費者目線から解説しました。

実は30mlという容量は、単に「1ヶ月使えるから」という理由だけで決まっているわけではありません。

化粧品メーカーは、容器設計・原料の安定性・価格設計・輸送コストなど、さまざまな要素を計算した上で容量を決めています。

この記事【後編】では、化粧品OEMや製品開発の現場の視点から、なぜ美容液が30mlという容量になりやすいのか、その裏側の設計思想を詳しく解説します。

なお、前回の記事をまだ読んでいない方は、こちらも参考にしてください。

美容液30mlの理由|実は計算されている化粧品容量

美容液の容量はマーケティングだけで決まるわけではない

美容液の容量は、単純に「売りやすいサイズ」という理由だけで決まっているわけではありません。

化粧品開発では、製品を市場に出すまでに多くの要素を検討する必要があります。

例えば以下のような要素です。

・成分の安定性

・使用期間

・容器の規格

・価格帯

・ブランドイメージ

・物流コスト

これらの条件を総合的に考えると、多くの美容液が30ml前後に落ち着くことが多いのです。

つまり、30mlという容量は偶然ではなく、化粧品業界の合理的な設計結果ともいえます。

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容器メーカーの規格が30mlを中心に作られている

化粧品業界では、容器メーカーがあらかじめ用意している標準サイズがあります。

特に美容液用の容器では、次の容量がよく使われています。

・20ml

・30ml

・50ml

その中でも最も種類が多く、デザインの選択肢が豊富なのが30ml容器です。

容器メーカーは世界中のブランドに向けて容器を製造していますが、需要の多い容量ほど生産量が増えるため、価格も下がりやすくなります。

そのため化粧品メーカーが新しい美容液を作る際、自然と30ml容器を選ぶケースが増えるのです。

これはOEM開発でも同じで、容器の選択肢を考えると30mlが最も扱いやすいサイズといえます。

有効成分の安定性も容量設計に関係している

美容液には、さまざまな美容成分が配合されています。

例えば

・ビタミンC誘導体

・ナイアシンアミド

・ペプチド

・レチノール

・植物エキス

これらの成分の中には、空気や光に弱いものも多くあります。

そのため容量が多すぎると、使い切る前に品質が変化する可能性もあります。

化粧品メーカーとしては、製品の品質を保つためにも、適切な期間で使い切れる容量を設計する必要があります。

30mlという容量は、品質と使用期間のバランスを考えた結果として、非常に合理的なサイズといえるのです。

価格設計と容量のバランス

美容液は、スキンケア製品の中でも比較的価格が高いカテゴリーです。

例えば

・化粧水

・乳液

・クリーム

と比べても、美容液は有効成分の濃度が高く、原価が高くなる傾向があります。

そのため容量が大きすぎると、販売価格が非常に高くなってしまいます。

一方で容量が小さすぎると、消費者は「すぐなくなってしまう」と感じてしまいます。

このバランスを考えると、多くのブランドにとって

30mlは価格と満足度のバランスが良い容量

といえるのです。

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高級感を演出するための容量設計

実は容量には、ブランドイメージも大きく関係しています。

美容液は、スキンケアの中でも「特別なアイテム」として位置づけられることが多く、高級感や特別感を演出することも重要です。

そのため多くのブランドは

・コンパクトな容器

・重厚感のあるボトル

・スポイトタイプ

などのデザインを採用します。

30mlという容量は、小さすぎず大きすぎないため、高級感のある製品設計にも適しているのです。

輸送コストや物流効率も関係している

化粧品を製造して販売する際には、物流の問題も無視できません。

例えば

・海外輸出

・倉庫保管

・店舗配送

・などのコストが発生します。

・容量が大きくなるほど

・重量が増える

・輸送コストが高くなる

・破損リスクが増える

といった問題も出てきます。

30ml程度のサイズは、輸送や保管の面でも扱いやすく、物流効率の面でもバランスの良い容量といえます。

化粧品OEMでも30mlは最も人気の容量

化粧品OEMの現場でも、美容液の容量として最も多く選ばれるのは30mlです。

その理由は

・容器の選択肢が豊富

・価格設計がしやすい

・市場での受け入れが良い

という点にあります。

特に新しくブランドを立ち上げる場合、まずは市場で受け入れられやすい容量を選ぶことが重要です。

そのため美容液の開発では、最初の製品として30mlが採用されるケースが多くなっています。

美容液30mlは消費者の使用習慣とも一致している

美容液の容量が30ml前後になる理由には、実際の使用習慣も大きく関係しています。

一般的に美容液の1回の使用量は、スポイトで言えば1滴〜2滴程度です。
メーカーによって多少の違いはありますが、1回あたり約0.3ml〜0.5ml程度が目安とされています。

これを1日2回使用した場合、1日の使用量は約0.6ml〜1ml程度になります。

この計算で考えると、30mlの美容液はおおよそ1ヶ月前後で使い切る設計になります。

これは偶然ではなく、化粧品メーカーが意図的に設計しているケースが多いのです。

スキンケア製品は、長期間同じものを使うよりも、一定期間で使い切って新しい製品を開封する方が品質面でも安全です。

そのため30mlという容量は、消費者の使用習慣と品質管理の両方に適したサイズといえます。

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店舗販売でも30mlは扱いやすいサイズ

美容液の容量は、実は店舗販売の事情とも関係しています。

ドラッグストアや百貨店、セレクトショップなどの売り場では、限られたスペースの中に多くの商品を並べる必要があります。

容量が大きすぎる製品は、棚スペースを多く占有してしまうため、店舗側にとっては扱いにくくなる場合があります。

一方で30ml程度のサイズであれば、

・コンパクトで陳列しやすい

・複数ブランドを並べやすい

・テスター設置もしやすい

といったメリットがあります。

そのため小売店側の視点から見ても、美容液の30mlという容量は非常に扱いやすいサイズなのです。

試しやすい容量としても30mlは適している

スキンケア商品は、個人の肌質によって合う・合わないが分かれることがあります。

特に美容液は有効成分が多く配合されているため、初めて使うブランドの場合、消費者は慎重に選ぶ傾向があります。

もし美容液の容量が100mlなどの大容量であれば、価格も高くなり、購入のハードルも高くなります。

しかし30mlであれば

・価格が比較的抑えられる

・初めてでも試しやすい

・万が一肌に合わなくても負担が小さい

といった理由から、消費者にとっても購入しやすいサイズになります。

このように30mlという容量は、初めての購入でも心理的ハードルが低い容量ともいえるのです。

ブランドライン展開にも30mlは使いやすい

化粧品ブランドは、1つの製品だけでなくシリーズとして展開することがよくあります。

例えば

・美白美容液

・保湿美容液

・エイジングケア美容液

・毛穴ケア美容液

など、同じブランドの中で複数の美容液がラインナップされることがあります。

このようなシリーズ展開を行う場合、容量が統一されている方がブランドとしての見た目の統一感が生まれます。

30mlは美容液の標準サイズであるため、シリーズ展開を行う際にも非常に扱いやすい容量です。

結果として、多くのブランドが美容液を30mlで統一するケースが多くなっています。

海外市場でも30mlは標準サイズ

美容液の30mlという容量は、日本だけの基準ではありません。

実際には、欧米やアジアなど多くの国でも美容液の標準サイズは30ml前後になっています。

例えば海外ブランドでも、

・Estée Lauder

・Lancôme

・Dior

・SK-II

などの美容液は、30ml前後の容量が主流です。

これは国が違っても、スキンケアの使用量や製品設計の考え方が大きく変わらないためです。

つまり30mlという容量は、日本だけでなく世界的に見ても合理的な容量設計といえます。

美容液30mlは実は非常に計算されたサイズ

美容液が30mlという容量で販売されることが多いのは、単なる業界の慣習ではありません。

そこには

・使用期間のバランス

・成分の安定性

・容器の規格

・価格設計

・店舗販売の事情

・輸送効率

・ブランド戦略

といった多くの要素が関係しています。

これらを総合的に考えると、30mlという容量は非常に合理的で、化粧品開発の現場で最もバランスの良いサイズなのです。

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美容液の容量はブランド戦略にも関係している

美容液の容量は、単に使いやすさやコストだけで決まるわけではありません。
実は、ブランドの戦略やポジショニングにも大きく関係しています。

化粧品ブランドは、自社製品をどのような価格帯で販売するのか、どのようなイメージを持ってもらいたいのかを考えながら商品設計を行います。

例えば、高級ブランドの場合、容量をあえて少なくすることで「濃縮された美容液」というイメージを演出することがあります。
一方で、大容量の商品はコストパフォーマンスを重視するブランドに多く見られます。

美容液は特に有効成分の濃度が高い製品が多いため、容量を大きくしすぎると価格が非常に高くなってしまいます。
そのため、多くのブランドは30mlという容量を採用し、品質と価格のバランスを取っています。

つまり30mlという容量は、単なるサイズではなく、ブランドの方向性や市場での立ち位置を反映した結果でもあるのです。

容器デザインとのバランスも重要

化粧品は中身の品質だけでなく、容器のデザインも重要な要素です。

特に美容液は、スポイトタイプやポンプタイプの容器が多く、デザインによってブランドの印象が大きく変わります。

30mlという容量は、容器デザインの面でも非常にバランスの良いサイズです。

例えば

・ガラススポイトボトル
・エアレスポンプ容器
・高級感のあるメタル装飾ボトル

など、多くのデザインが30mlサイズを基準に作られています。

容量が大きくなりすぎると、ボトルのサイズも大きくなり、デザインのバランスが崩れることがあります。

そのため、多くのブランドは「見た目の美しさ」と「使いやすさ」を両立するサイズとして、30mlを採用しているのです。

化粧品OEMでも30mlは最も開発しやすい容量

化粧品OEMの現場でも、美容液を開発する際に最もよく選ばれる容量は30mlです。

その理由は非常にシンプルで、30mlは

・容器の種類が豊富
・コスト計算がしやすい
・市場で受け入れられやすい

という特徴があるからです。

特に新しいブランドを立ち上げる場合、最初の製品はできるだけ市場に受け入れられやすい形にすることが重要です。

そのため、美容液の開発ではまず30mlを基準に設計するケースが多くなっています。

もちろんブランドのコンセプトによっては20mlや50mlなどの容量を選ぶこともありますが、バランスを考えると30mlが最も一般的な選択肢となります。

美容液の容量を決めるときに考えるポイント

美容液を開発する際、メーカーは容量を決めるためにいくつかのポイントを検討します。

例えば次のような要素です。

・使用量と使用期間
・配合成分の安定性
・容器の種類
・製造コスト
・販売価格
・ブランドイメージ
・輸送コスト

これらを総合的に考えながら、最適な容量を決めていきます。

その結果として、多くの美容液が30mlというサイズに落ち着くことが多いのです。

化粧品の容量は単純に決められているわけではなく、さまざまな要素を考慮した上で設計されています。

あわせて読みたい
SERVICES oem/odm • SERVICES • CosmeticOEM/ODM 私たちのこだわり Our Advantage 当社は「素肌がよみがえるコスメ作り」にこだわっております。 原材料から防腐剤にいたるまで,全てナチ...

まとめ

美容液が30mlという容量で販売されることが多いのは、単なる偶然ではありません。

化粧品メーカーは製品開発の段階で

・使用期間

・成分の安定性

・容器の規格

・価格設計

・ブランドイメージ

・物流効率

といった多くの要素を考えながら容量を決めています。

その結果として、最もバランスが良い容量として30mlが広く採用されているのです。

美容液の容量には、実は化粧品開発のさまざまな考え方が詰まっています。

もしこれから美容液の開発やOEMを検討している場合は、容量設計もブランド戦略の重要なポイントとして考えてみると良いでしょう。

小ロットから自社ブランドの化粧品を立ち上げたい方は、
「化粧品OEM 小ロット100個対応」
https://ai-cosmetic.co.jp/cosmetics-oem-small-lot/
をご覧ください。

① 化粧品の基本情報(公的機関)

厚生労働省:化粧品の定義

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000171209.html

化粧品の定義や安全基準については、厚生労働省でも詳しく説明されています。
厚生労働省:化粧品の定義
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000171209.html


② 成分情報

日本化粧品工業会(JCIA)

https://www.jcia.org

化粧品成分の安全性や表示ルールについては、日本化粧品工業会の資料も参考になります。
https://www.jcia.org/


③ 海外基準(国際信頼)

EU Cosmetic Regulation

https://single-market-economy.ec.europa.eu/sectors/cosmetics_en

欧州でも化粧品の品質や安全性は厳しく管理されています。
EU Cosmetic Regulation
https://single-market-economy.ec.europa.eu/sectors/cosmetics_en

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