ペプチドって何?
ペプチドはアミノ酸が短い鎖状につながった化合物で、スキンケアにおいてさまざまな機能を果たします。コラーゲンやエラスチンの生成を促進するもの、抗酸化作用を持つもの、肌のバリア機能を高めるものなど、多くの種類が存在します。ペプチドは分子量が小さいため、肌に浸透しやすく、化粧品業界でも注目されています。ペプチドにも数百種類がありますが、今日は4つのペプチドについてお知らせしたいと思います。
シングルペプチド
シングルペプチドとは、単一のペプチド分子が特定の機能を持つものを指します。例えば、コラーゲンの生成をサポートする「パルミトイルペンタペプチド」や、皮膚のハリを改善する「ヘキサペプチド」などが代表的です。シンプルな構造ながらも、ターゲットを絞ったアプローチが可能で、エイジングケア製品などに広く使用されています。化粧品の容器の裏を見るとヘキサペプチドとよく書いてありますね!
ニューロペプチド
ニューロペプチドは、神経伝達物質に関連したペプチドの一種で、特に表情ジワの軽減に役立つとされています。例えば、「アセチルヘキサペプチド-8」(アルジルリン)は、筋肉の収縮を抑制し、ボトックスのような働きをすると言われています。即効性がありながらもマイルドな作用で、シワ対策として人気があります。このヘキサペプチドは構造式がボトックスとよく似ているので、以前は「塗るボトックス」と言われていました。私も大好きな成分の一つで、弊社の雅NATURALオールインワン美容液の中にも配合しています。
酵素阻害ペプチド
酵素阻害ペプチドは、肌の老化を引き起こす特定の酵素の働きを抑える役割を持ちます。例えば、コラーゲン分解酵素(MMP)を阻害するペプチドは、肌のハリや弾力を維持するのに役立ちます。また、メラニン生成を抑制するペプチドもあり、美白化粧品に配合されることもあります。アセチルヘキサぺプチドー8(しわ改善、筋肉の動きを和らげる)、パルミトイルトリペプチド-1(コラーゲン生成を促進)、オリゴペプチドー68(メラニン生成を抑制し、美白効果)、デカペプチドー12(チロシナーゼ活性を阻害し、シミを防ぐ)などが有名です。容器には「〇〇ペプチド」や「アセチル〇〇」「パルミトイル〇〇」といった形で記載されることが多いです。
抗菌ペプチド
抗菌ペプチドは、細菌やウイルスに対する防御機能を持つペプチドで、肌トラブルを防ぐのに役立ちます。例えば、「デフェンシン」や「カテリシジン」などが知られており、ニキビケアや敏感肌向けのスキンケア製品に配合されることがあります。抗菌作用を持ちつつ、肌のバリア機能も高めるため、さまざまな肌タイプに適しています。
まとめ
ペプチドは、スキンケア成分として非常に多様な働きを持ち、化粧品の効果を高める重要な成分です。シングルペプチドやニューロペプチド、酵素阻害ペプチド、抗菌ペプチドなど、それぞれの特性を理解することで、自分の肌に合った成分を選ぶことができます。今後も、ペプチド技術の進化により、さらに効果的な化粧品が登場することが期待されます。化粧品は効果が無いなどど言われる方もいらっしゃいますが、日々安全で老化を抑制できるものであれば、一番良いのではないでしょうか?日々のお顔のストレッチやほうれい線抑制の為に肩甲骨の手入れ、皮膚の土台を作る食事の内容を考えながら生活することこそ美肌作りの基礎となります。
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