「どんな成分を選ぶか」で、あなたのブランドの未来が決まります。
まず、オリジナルの小ロットの化粧品OEMを始めるとき、最初にぶつかる壁が「成分選び」です。
しかし、コストを抑えたい、でも品質は妥協したくないと思いませんか?
そこで、そんな思いを持つ海外のサロン経営者やスタートアップ企業の方に向けて、
今回は“失敗しないための成分選び”を、実際のOEM経験をもとにわかりやすく解説します。
小ロットOEMで化粧品を作る前に知っておきたいこと
最近は、「日本のOEMで自社コスメを作りたい」という海外のエステサロンや企業からのお問い合わせが本当に増えています。
一方で、その中で一番多いご相談が、「成分ってどう選べばいいの?」というものです。
というのも、特に小ロットでスタートする場合、コスト・安定供給・品質、すべてのバランスを取るのは簡単ではありません。
とはいえ、実はそこが一番の“ブランドの心”を作る部分でもあります。
まず初めに知っておいてほしいのは、
「日本の小ロットOEMは品質を妥協しない」ということです。
なぜなら、OEMメーカーは数量が少なくても“誠実なものづくり”を大切にしているからです。
だからこそ、海外ブランドの方々が「Japanese OEM」を選ぶ理由があるのです。


成分選びを間違えるとどうなる?
結論から言うと、成分選びを間違えると、せっかくのブランドが思ったように育たないことがあります。
たとえば
・香りが強すぎて敏感肌の方に合わなかった。
・トレンド成分を入れたけど安定性が悪く、分離してしまった。
・原料が一時的に入手できず、再生産が遅れた。
このように、オリジナルの化粧品を作るということは“継続できる処方”が大切だと考えます。
つまり、人気の成分を追いかけるよりも、「5年後も使える原料か?」を考える方が、結果的にコストも信頼も安定します。
失敗しないための成分選び5ステップ
ここからは、実際のOEM現場でよく使われる考え方を、わかりやすくステップ方式でご紹介します。
① ターゲット層を明確にする
まずは、「誰のために作るのか」を決めます。
たとえば、乾燥肌向け? エステ後のケア? 年齢層は?
成分はターゲットによってまったく変わります。
具体的には、30代のエステ顧客向けなら保湿+透明感。
一方で、50代以上の女性向けなら**ハリ・ツヤ成分(ペプチドやセラミド)**がおすすめです。
このように、ここが定まっていないと、OEM会社も最適な提案ができないのです。
② トレンドより「長く愛される成分」を選ぶ
次に、今SNSで話題でも、数年後には姿を消す成分もあることを意識しましょう。
特に小ロットでは、毎回違う原料を使うよりも、安定して入手できる定番原料を選ぶ方が安心だと思います。
たとえば、「CICA」「CBD」などの流行よりも、
日本製の「ライスブランオイル」や「ナイアシンアミド」など、
肌に優しく、輸出規制の心配が少ない成分が理想的だと思いませんか?
その結果、それが海外での“日本ブランド信頼”にもつながります。
③ ベース成分の品質を軽視しない
さらに、「有効成分」ばかり注目されがちですが、
実は製品の8〜9割を占める“ベース”が肌の使用感を決めるのです!
たとえば、
・グリセリン → しっとり仕上げ
・BG(植物由来) → 軽い使用感
・精製水の品質 → 透明感の印象に関わる
この“ベース”を変えるだけで、ブランドの印象がガラッと変わります。
とくに「自然派」「クリーンビューティー」を目指す海外ブランドの場合、
植物由来のベース原料を選ぶと安心につながります。
④ サンプルで“肌なじみ”をチェック
また、OEMでは必ずサンプルを取り寄せましょう。
成分リストを見ても、実際の「香り」「伸び」「ベタつき」はわかりません。
できれば、数日間実際に自分の肌で試すのが一番です。
小ロットOEMのメリットは、「試して修正できること」。
そこで、ここを最大限に活かして、納得できるテクスチャーを見つけてください。
⑤ OEM会社に“目的”を伝える
最後に、成分名を指定するより、「こんな悩みを解決したい」と伝える方が正確な提案がもらえます。
たとえば:
「乾燥肌でもベタつかない保湿クリームを作りたい」
「海外輸出できる自然由来処方で作りたい」
このように、目的が明確だと、OEM側は最適な成分を“組み合わせて提案”してくれます。
これこそが“共に作るパートナーシップ”であり、OEMの良い点ですね。
おすすめの日本製成分例
ここで、海外の方に人気のある日本製成分をいくつか紹介します。
・ライスブランオイル(米ぬか油)→ ビタミンE・保湿・エイジングケア
・セラミド → 肌のバリア機能をサポート
・ナイアシンアミド → 透明感・くすみケア
・抹茶エキス/桜エキス → “日本らしさ”を表現できる自然成分
・ペプチド → ハリ・弾力アップ
これらの成分はどれも「安心・安全・安定供給」が特徴です。
特に日本製=信頼と誠実さの象徴として、海外サロンから高い評価を得ています。


小ロットでも“誠実な処方”がブランドを作る
結局のところ、「安く」「早く」できるのが小ロットOEMという訳ではありません。
むしろ、“丁寧に、誠実に作る”ことがブランドの価値になります。
そのため、OEM会社を選ぶときは、単なる取引先ではなく、
「一緒にブランドを育てるパートナー」として見てください。
そのため、成分選びは数字や流行ではなく、
“どんな想いで作るか”
“誰の肌を想って選ぶか”
そこにブランドの魂が宿るのではないかと思います。
そして、Made in Japan の誠実なOEMは、
きっとあなたのブランドを“世界で信頼されるもの”にしてくれます。
最後に
海外から見た「日本のコスメ」は、単なる商品ではなく、
「文化」「ていねいさ」「信頼」の象徴です。
だからこそ、小ロットから始めても、それは十分に伝わります。
焦らず、一歩ずつ、あなたのブランドを形にしていきましょう。


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